『池袋ウエストゲートパーク』
著者:石田衣良

今回は『この一冊!』ではなく、『このシリーズ!』で。
4月中にシリーズ5冊一気読み。
一気読みさせるだけの【力】のある作品だったってこと。
あと2冊と外伝は5月中に読む予定。

本格ミステリのファンとしては、このシリーズをミステリと定義されるのは腑に落ちない。
ミステリだと思って読んだらがっかりもいいところ。
まったく持ってこのカテゴライズは不可解。
むしろ現代版の「人情話」だよね。

実はこれ読むまで石田衣良の作品て読んだことなかった。
朝っぱらから「作家」って肩書きでテレビ出て、いかにも若者の子と知ってます風で鼻についてて、作風に興味を持つ前に、まったく読もうという気がしなかった。
しかも、ドラマになっているのは知ってたけど、見たことなかったし。

そんな「読まず嫌い」のこのシリーズを読むきっかけは、単純。

その名も「冊数合わせ」。

うちの区の図書館は一度に10冊まで2週間貸し出し。
常に10冊フルに借りている状態なのが私流。
たまたま手に取った10冊目。
9冊だけ借りるのは気持ち悪くて、最後の冊数合わせの10冊目。
この枠ははっきり言って外れも多い。(笑)
けど、これはたまたまあたりだったのよね。

実際問題、池袋ってうちからは行きにくくて新宿とか渋谷と比べて馴染みがない。
一番近い繁華街の六本木だって、あんまり行かないけどさ。
だからこそ、この話に「リアル」を感じられる。
おそらく、池袋をよく知っていたら、この話にフィクションを感じてしまって「リアル」を感じることは出来ないと思う。
どこの街(繁華街)でも持っている裏の部分を、うまいこと「リアル」を感じさせるフィクションとして構成してると思えるから。
池袋で果物屋の店番の男の子を捜しに行きたくなる、それだけで十分。

ただ、5冊目にしてそろそろIWGPのシリーズに胡坐をかいて、魅力が色あせつつあるような気がしなくもないのよね。マンネリか、ただ私が飽きただけか。

コメント

紅緒
紅緒
2007年5月21日21:33

私も石田衣良って好きじゃなくってさ。
これも読んだけど、私はイマイチだった・・・
「IWGPのシリーズに胡坐をかいて」同感、同感。
なんでもIWGPってつければいいってわけじゃないでしょ?って思う。
まぁ、1冊しか読んでない私が言う資格もないんだけどね!

玲
2007年5月22日0:27

5冊一気に読むと、ほんとにそう思う〜〜〜〜。
アキハバラ@DEEPはこのひとわかってないな〜って感じちゃったし。
軽い暇つぶしにはいいんだけども。。。
玲

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